骨粗しょう症(骨粗鬆症)
「以前より身長が低くなった」「背中が丸くなってきた気がする」
こうした変化は単なる加齢のせいではなく、骨粗しょう症のサインかもしれません。
骨粗しょう症は「沈黙の病気」と呼ばれ、自覚症状がないまま進行するため、早期に発見し適切な対策をとることが重要です。
京都市中京区のしみず骨粗鬆症・整形外科クリニックでは、長年、骨粗しょう症の研究に取り組んできた医学博士である院長が、四条駅・烏丸駅から徒歩約1分という通いやすい環境で専門的な診療を行っています。
また、当院の院長は日本骨粗鬆症学会には平成11年 (1999年) の第1回より参加し、平成12年 (2000年) の第2回日本骨粗鬆症学会において、学術奨励賞(現:優秀演題賞)を受賞し、平成27年 (2015年) には第1期の骨粗鬆症学会認定医を取得しております。現在は認定NPO法人京滋骨を守る会の理事を務め、骨粗しょう症予防の普及活動を行っております。
骨粗しょう症とは?
骨粗しょう症は、骨の強度が低下して骨折しやすくなる病気です。
骨粗しょう症は男性より女性(特に閉経後の女性)に多くみられ、加齢、遺伝的な体質、基礎疾患や生活習慣なども骨粗しょう症の原因になりえます。自分では気づかないうちに骨の強度が低下し、転倒などの軽い衝撃でも骨折しやすくなるため、早期発見と予防が非常に重要です。
骨粗しょう症の症状
骨粗しょう症の初期段階では、骨量が低下すること自体に痛みを感じるわけではないので、これといった症状が現れにくいです。ただし、骨粗しょう症が進行すると、ちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。そのため、骨折をしてから自身が骨粗しょう症であると気づくケースが多く、代表的な事例では、手首の骨折、太ももの付け根の骨折、背骨の圧迫骨折などがあります。
骨粗しょう症の検査の勧め
下記に該当する方は骨粗しょう症の検査を定期的に受けることをお勧めしております。
・軽微な外傷で骨折したことがある。
・最近、身長が縮んできている。(若い頃より2cm以上など)
・背中や腰が曲がってきている。
・閉経後の女性(50代前後以降の方)
・70歳以上の男性
・親に股関節の骨折歴がある。
・腎機能が低下している。
・関節リウマチ、糖尿病、副甲状腺機能亢進症のいずれかを患っている。
・喫煙している。
骨粗しょう症の検査と診断
当院では、ガイドラインで推奨されている検査方法を導入しています。
骨密度測定(DXA法)
骨粗しょう症による骨折は腰(腰椎)、太ももの付け根の部位(大腿骨)が最も予後が悪いといわれております。
(特に高齢で腰椎、大腿骨を骨折しますと、そのまま寝たきりにつながる危険性が高まります。)
そのため当院では、腰椎及び大腿骨の骨密度を測定できるHologic社の骨密度検査装置Horizon(DXA法)を導入しております。
血液・尿検査
血液検査では、骨の新陳代謝のバランスを見る骨代謝マーカーやビタミンD、カルシウム等を測定の他、基礎疾患の有無を確認し、骨粗しょう症の診断・治療に役立てます。
骨粗しょう症の治療
診断結果に基づき、患者様一人ひとりの生活スタイルに合わせた治療計画を立てます。
薬物療法
骨は常に、骨吸収(骨を壊す)と骨形成(骨を作る)を繰り返していますが、このバランスが崩れると骨粗しょう症になります。骨吸収を抑える薬や骨形成を促す薬など、状態に合わせて適切な薬剤を選択します。
薬剤の種類について
骨粗しょう症の薬の代表的なものとして以下のようなものが挙げられます。
- 活性型ビタミンD3製剤
- 副甲状腺ホルモン製剤及びその類似薬 (骨形成促進剤)
- SERM (選択的エストロゲン受容体調整薬)
- 抗RANKL抗体 (骨吸収抑制剤)
- ビスホスホネート製剤 (骨吸収抑制剤)
- 抗スクレロスチン抗体 (骨形成促進かつ骨吸収抑制剤)
食事指導・運動療法
骨を強くするために必要な栄養素の摂り方や、骨に刺激を与える適切な運動習慣のアドバイスを行います。 (また、2026年より当院の5階フロアにて運動療法を開始する予定です。)
骨粗しょう症の予防
一生自分の足で歩き続けるために、今日からできる予防が大切です。
- 食事の改善: タンパク質やカルシウムだけでなく、ビタミンD・Kを意識して摂取する。
- 適度な運動: ウォーキングなど、骨に負荷をかける運動を継続する。
- 日光浴: ビタミンDの合成を助けるため、適度に日光を浴びる。
当院における骨粗しょう症診療について
1.医学博士である院長が骨粗しょう症治療のご提案
当院の院長(清水基行 医師)は長年にわたり、骨粗鬆症の研究や数々の論文の出版及び学会発表を行ってまいりました。国際的な専門誌『JBMR』等の論文掲載などを通じて得た知見とこれまでの経験を、日々の診療に直結させています。
2. 精密測定が可能なDXA法による骨密度測定
Hologic社の全身型の骨密度測定装置(DXA法)を完備。骨折リスク評価に最も重要な腰椎と大腿骨の2箇所で測定し、より正確な診断につなげます。
3.骨密度測定における精度管理への取り組み
当院では検査の信頼性を担保するため、ROI(骨密度を算出するエリア)や骨エッジ(骨輪郭)の補正を行い、より正確に骨密度の変化を評価できるよう精度管理に努めております。
4.骨密度だけでなく、全身の健康を見据えた医療の取り組み
当院では、骨密度を上げることだけに囚われず、一人ひとりの体質に合わせた安全な医療を提供するため、問診や血液検査・尿検査によるチェックを徹底しております。
5. 多職種連携によるトータルサポート
医師だけでなく、2026年度からは理学療法士が連携する予定で、食事・運動の両面から「骨の健康」を守ります。
よくある質問(FAQ)
- 骨粗しょう症と診断されましたが、特段、治療の必要性を感じていないのですが?
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骨量が低下すること自体に痛みをともなうわけではないので、そのように感じることもあるかもしれません。ただし、介護が必要となった原因に「転倒・骨折」が第3位に挙げられております。骨粗しょう症が原因となって起こる骨折のうち代表的なものに脊椎圧迫骨折(背骨が押しつぶされてできる骨折)と大腿骨近位部骨折(太ももの付け根の骨折)があります。脊椎圧迫骨折は尻もちや軽いくしゃみをするだけで引き起こされることもあります。治療をせず放置してしまうと、そのほかの背骨も連鎖的に次から次へと骨折してしまう場合もあります(ドミノ骨折)。また、大腿骨近位部骨折が起きると、多くは手術と長期入院が必要となります。また、いったん大腿骨近位部骨折を起こすと寝たきりになるリスクが非常に高くなり、 1~2割の方が1年以内に死亡するといったデータもあります。現在、骨粗しょう症の患者さんは1000万人以上いると推定されていますが、実際に治療を受けているのは先ほどの推定人数の 1~2割ほどで、京都の骨粗しょう症の検診率は全国ワースト付近です。そのため、皆さんあまり骨粗しょう症の危険性を認知できていないといった実態があります。
- 骨粗しょう症の治療を受ける前にすべきことは?
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問診票にて自身の既往歴を必ずお伝えください。骨粗しょう症の治療薬を選定するうえで極めて重要になります。そのため、問診票にご記入いただいた内容以外についても、医師や看護師からお体の状態や過去の病歴について詳しくお伺いする場合がございます。皆さまに安心して治療を受けていただくための確認ですので、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。
- 骨粗しょう症は治るのでしょうか?
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骨粗しょう症に有効な薬は近年飛躍的に進歩し、適切な治療を継続することで、骨密度の低下を抑えることや骨折リスクの低減を目指すことが可能になってきています。「骨を壊す働きを抑える薬」や「骨を作る働きを助ける薬」など、患者さんの状態に合わせた多様な選択肢があります。
- 骨粗しょう症の検査はいつ受けるべきでしょうか?
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骨粗しょう症は自覚症状がないまま進行するので、女性はホルモンバランスが変化する50歳前後(閉経期)から定期的に検査を受けたほうがよいです。当院ではDXA法を用いて短時間で測定可能です。
- 前腕や踵での検査時に大丈夫といわれたのですが、問題ないでしょうか?
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前腕や踵の検査で数値上問題がなくても、腰椎と大腿骨において骨粗しょう症が進行していることが残念ながら多々あります。前腕や踵の検査は若年層の方に骨粗しょう症という病気の存在があることや骨の健康に対する意識付けを持ってもらうという周知の意味では良いのです。しかし、臨床的に将来寝たきりのリスクがあるかを調べるのであれば、腰椎と大腿骨の骨密度をDXA法で調べる必要があります。
- 同じ薬を長期にわたり服用し続けても問題ないですか?
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骨粗しょう症の薬は服用を継続し続け、骨折を防ぐことが基本になりますが、薬の種類によっては休薬期間を設け、その後、別の薬に変更することを検討しなければならない場合があります。 例えば、ビスホスホネート製剤は、基本的には3〜5年で別の治療薬に変更するといった見直しが必要となります。(ただし、関節リウマチなどの併存疾患等がある場合は長期的に服用することを検討しなければならないケースがあります。)
- 薬を途中でやめたいのですが、問題ないでしょうか?
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骨粗しょう症のお薬を急にやめてしまうと、保たれていた骨密度が低下し、再び骨折のリスクが高まるおそれがあります。お薬の変更や服用方法の調整をご提案できる場合もありますので、自己判断で中止せず主治医へご相談ください。
- 薬を使わずに(自然に)治療することは可能ですか?
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ごく初期の骨量減少ならば、「食事」、「運動」、「日光浴」の見直しを行えばある程度改善する場合があります。しかし、女性は閉経を過ぎると、適切な生活習慣を送っているのにかかわらず、骨粗しょう症になってしまうケースが多々あります。骨量が一定の水準を下回っている場合、生活習慣の改善のみで一度に骨量を増加させるのは困難であるため、お薬による治療を併用するのが一般的となります。当院では、患者さんのお体に合った治療薬の選定に力を入れている他、患者さんの生活習慣の見直し等の指導を行い、なるべく患者さんの負担にならない治療方針をとることを心掛けています。また、2026年には5階フロアにて理学療法士と連携し、運動療法を開始する予定です。
四条烏丸エリアで骨粗しょう症の検査をお探しの方へ
「骨の健康」は、将来の生活の質を左右する極めて大切な要素です。
京都市中京区(四条烏丸)にお住まいの方はもちろん、お仕事帰りやお買い物ついでに立ち寄れるアクセスの良さを活かし、どうぞお気軽な気持ちで「いつもの健康チェック」にお立ち寄りください。
この記事の監修:清水基行 医師 (日本専門医機構認定 整形外科専門医)